想い出が飽和してしまう前に。
■僕の知識、きみの知識。
僕らは、知っていることしか知らない。
きみは今、遠い場所にいる。シンチレーションすら起きそうな距離に、けれど光の届く距離に。そしてこうして、一冊の本を贈ったりできる程度には、寂しくならない位置に。
僕らのからだに電脳はまだ搭載されていない。僕らの脳味噌はまだstandaloneだ。だからこそ他者と記憶や知識を共有するためには、言葉やミーム、思想、想い出が要る。僕はそれらを駆使することで、様々なものを吸収し、共有してきた。
僕は、けれど僕らの知っていることを知り得る。
きみの知識は僕の脳味噌でもあるんだ。灰色の脳細胞の何割かは、きみの色で塗りたぐられているんだ。ありがとう。欠けがえのない知識と想い出のお礼を、僕は一生かけてやっていくよ。
■というわけで
明日は女の子と飯行くんで、もう寝ます。
アスタラビスタ、ベイビー。