廃墟のような胃のなかに、砂糖で濁した泥水を。
■映画。
新年早々『時をかける少女(細田守版)』『秒速5センチメートル』を観、更に『ウインターガーデン』というアニメを数年ぶりに観た。そして今は『Shall we ダンス?』がテレビ放送してるのでそれを観ている。映画映画映画だ。
ひとからの頼まれ仕事をある程度まで進めたので、息抜きに映画を観たり、漫画を描いたり、そんなことをしている。正月らしくない気もするし、正月らしいようにも思える。
■無粋な泥水。
僕は紅茶が好きすぎてか、コーヒーが苦手だ。僕はどこぞの少佐よろしく「泥水」と呼んだりする。もちろん僕からすれば愛称なのだが、本気で怒る奴がいるから始末に悪い。別に飲めないわけではないし、他人に出されたものを無碍にしようなんて気持ちは微塵もない。だが自らそれを是とはしない。選べるなら紅茶を採る、それだけのことだ。
だが今日くらいは、無粋な泥水を胃に流し込んでもいいかもしれない。そう感じる。さしたる意味もなく、ただぼんやりとした思い付きだ。実際にそうするかは解らない。でも今日の気分には無粋な泥水が合っているように思う。そんな日が年の始めにあるのも悪いもんじゃないさ。
「もっとも……あなたの新陳代謝が不慣れな非アルコール系飲料のショックに耐えられるようでしたら、濃いコーヒーなら、その、大歓迎ですが」
(J・P・ホーガン『星を継ぐもの』)
- 作者: ジェイムズ・P・ホーガン,池央耿
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