肉体の悪魔Ⅱ
■ようやく、なのか?
最近、自分の肉体が、自分のものであるという、名状しがたい"実感"を得ている。自分の腕が自分の腕であると信じられる。自分の脳が自分の脳だと自覚できる。自分が自分のものであるという、茫漠とした感覚。
今なら何でも出来る。そんな気がする。ゲームの脚本もロゴデザインもマンガの脚本も、今ならできる。そしてきっと、今しかできない。
そう遠くない未来、僕の身体は、無機物の模造品へと代替されるだろう。そのとき僕は、それでも生きたいと願うだろうか。僕の身体が僕のものであり、そして僕だけのものであるという確固たる証左……。
なぁ、きみなら何と言う?
"僕"が僕のものでなくなる前に、
僕を荼毘に附してくれ。